どもども
ご無沙汰です。
レンティこと片目のポンズです。
先日は多くのお客様のご来場ありがとうございました。
感謝感激雨霰(カンシャカンゲキアメアラレ)
そして長い期間の稽古、皆様お疲れ様でした。
今回ひょんなことからサックスを演奏するに至るまでの経緯をお話したいと思います。
たぶん長くなります。
俺はいつだって気まぐれジョニー(ポンズ)
ある動画を見たのがきっかけでした。
あまりにもかっこよく・・・かっこよく・・・
俺もやりたい!!と思ったのが2年前の10月でした。(TRUTH1991ソプラノサックスver)
即、楽器店へ駆け込み、いろいろな種類の楽器を見ているうちに、
黒サックスを見つけ、かっくいい!!!と一目ぼれ。
でも値段を見ると・・・入門に最適(てへぺろっ)ではありますが、それでも高いのです。
誘惑に負けてお店の人にすすめられるまま、ATMへ
購入してから2ヶ月くらいは独学でやっていましたが、限界を感じ近くの教室に通うことにしました。
裏返るし、低音はでない、音程は不安定。ドレミファソラシドもまともに吹けていないので・・・
教室に通ってからは毎回の練習では目から鱗でした。
※1月2回(1コマ50分)
教えてもらうことがいつも新鮮で常に新しいことの発見。
ほんのわずかな注意で、不思議と音が劇的に変わるし、指もよく回るようになるんです。
・音の出だしをTUと発音
・指が早いフレーズは息をしっかり入れる。
・etc
こんなことで意外とあっさり音質向上できちゃうわけです。
目標があるわけでもなく(演奏会があるわけでもない)にもかかわらず、毎日アホみたいに練習していました。
絶対うまくなってやるぅ!!!的な(笑
帰宅が遅いのでどんなに練習できても1時間が限度ですが。
家の中では中々おもいきり吹けないので、川原へ行ってみたり・・・友人を強引にさそって下手な練習につき合わせたり
課題曲?の”ふるさと”ですらまともに吹けません。
声で歌った方がはるかに楽です^^;
簡単な曲のくせに、侮れねぇぜ!先生!と言った記憶があります。
ゆっくりな曲ほど、美しくレガートに奏でるのは難しいものです。
この2年間は暇があれば練習してきましが、
昨年の回転木馬本番が近づき、いったん練習はストップ。
そんなことするより、目先の稽古ですからね!
台詞間違えまくってごめんなさい@_@
それも終わりまた練習再開。
相変わらず上手になりたい!を目標に意味なく?練習を積み重ねてきました。
程なくして、なんとな~く曲が吹けるようになったころ、今年は人魚姫をやることが決定しました。
役柄にアコーディオンを弾くキャラがいるようですが、そんなものは持っていませんw
代わりにサックスなんてどうでしょうと、演出に相談してみたり・・・
”ヘタですが”をものすごく強調した上で打診(笑
伝えてみたものの正直不安でした。
音楽のいろはを知らぬ、楽器の演奏もしたこともない素人がいきなりアノ大舞台へ立つことが許されるのだろうか・・・とか。
とんとん拍子で話がすすみ、今年の役は音楽士(サックス)片目のポンズに決まりました。
サックスは単音なので、意外と完全ソロだと地味なんです。
フライにカホン(木箱の様な楽器)を勧めましたが、あっさり断られました(笑
他の楽器と融合することで始めてサックスとしてのエロさを引き立たせてもらえるのです。
なので、みつぞのさんへご相談させて頂き、パーカッション(ドラム)のみいれてもらう事になりました。
とにかく決まった以上はやるしかないと思い、サックスの先生に相談。
いろいろな楽譜を用意してもらいましたが、結局自分の一番好きな曲を選びました(すみませんっ!
元の曲が知りたい方は個人的にご質問ください^v^;
曲を決める前
ポンズ)先生・・・めちゃくちゃ難しい曲をやりたいです!
先生)いいんじゃない?
ポンズ)いいっすかね!?時間もありますのでがんばります!(本番3ヶ月前
難しいほどにオイラオァ燃えるんですよ!!
自分で用意してなんですが、32分音符がずらっと並び、楽譜がほぼまっくろでした。
最初は見ているだけで吐き気がしました(汗
やると決めた以上はやるしかない!
最初はゆっくりスタート。
元の速さ♪=64 なのですが、それでもめちゃくちゃ早い・・・
そんなこんなで、本番約1ヶ月半前
ようやく曲もそれっぽくなり団員の前で演奏することになりました。
どちらかと言えば、このときが一番緊張しました。
なんせ人前で演奏するのは初めてでしたから。
客観的意見を先生以外に言われたとこがないので、めちゃくちゃ不安でした。
吹く直前まで心臓のばくばくと冷や汗が止まりません。
完成度としてはまだまだ低いですが、メロディはできていたので、あとはイカの点を注意することに力を注ぎました。
・何があっても一日10分は演奏する。帰宅が深夜になっても遂行!
(ご近所さんごめんなさい(汗
・音の出だしと終わりを美しく!これが一番のテーマかな。
タンギングはいまだへたくそです。
・ロングトーンがぶれないように腹筋に力を入れる。低音のロングトーンは結構ぶれます。
・音の強弱 自分の音量の限界を知ることが強弱をつけることにもなります。
(自宅じゃfff(フォルティシモ)とか無理ですね
・音のイメージを作る 好きなアーティストのCDは1000回くらい聴きました。
サックスは歌うこと。そしてイメージすることが大切なのだとか。
少しずつ意識を高める中で、徐々に曲になってきました。
それでも音のニュアンスはまだまだ不満が残り、大きな決断をしました。
一つ、マウスピースの選定
今まで使っていたラバー製からメタル(金属)タイプに変更
ジャズ独特の音色は、マウスピースを変えることで、激変します。
音色はもちろん、音量やニュアンスなどの自由度が大きくなります。
二つ、リード選定
マウスピースに合うリードを探す必要があります。
自分の力量や音色、マウスピースによって相性が異なります。
様々なメーカーのリードを試すことで、最適なものを探し出します。
三つ、管楽器の選定
実は以前から管楽器フェスタが近くで開かれるたびに足を運び、試奏選定を重ねてきました。
自分の中で購入するものは決まっていましたが、先生にも協力を仰ぎ、楽器を選定する事にしました。
そして選んだものが
・サックス YANAGISAWA A-992(JAPAN)
・マウスピース JODY JAZZ DVNY 7(24金メッキ)
・リード RICO JAZZ SELECT(2 HARD)
セッティングが変わってから、最初は難しかったものの、すぐに慣れ音の安定性と音色の表情が豊かになりました。
それでも油断すると薄っぺらい音になりますが・・・
リードは天然素材であるが故、消耗品且つ、個体差がかなりあります。
10本1箱で購入(2500円~)ですが、まともに鳴るのは2~3本です。
それをさらに本番でベストな状態にするための下準備をします。
本番前日、万全な状態に仕上げたリードの音色に戦慄を覚えました。
ここまで変わるのか!?と。
正直聴いている側はそこまで違いはわからないかもしれません。
だけれども、奏者としては違いが明白に現れます。
音の繋がりや強弱、安定性、音色の暖かさ、低音から高音まで満遍なく鳴りすべてが完璧でした。
初心者には贅沢な仕様ですが、自分の中で妥協はありえませんでした。
人前で演奏する以上わずかな耳障りなノイズも出したくはありません。
楽士、片目のポンズとして、真っ赤なバンダナを締め、気合を注入し、呼吸を落ち着かせる。
楽器が冷えるとそれだけで、音が不安定になるので、息だけは休憩中に入れ続けました。
一部の人に何の音!?(あかさかさん)などと不気味がっていた方がいらっしゃいました(笑
スキューバダイビングの呼吸音が響いてましたから^^;
まちこ先生の一番最初に言った、続きが聴きたいと思うくらいがちょうど良い。
師匠から教授頂いた数々の基礎とテクニック。
みつぞのさんのドラムービートを全身で感じること。
演奏は情熱的に。
心臓が高鳴るのがわかる。
手の汗を拭っても拭っても拭いきれていない。
”だけど出会ったあとの二人の心までは、おじさんも保証できないよ。”
”さぁ、早く、早く!”
”じゃあ、まずは音楽だ!”
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解説:
左上から
・ヤナギサワマウスピース ・・・A-992付属 使用したことありません(笑)
・ヴァンドレン AL3 クラシック向け ピッチコントロールがしやすい
・セルマー S90 吹奏楽で定番 一番扱いやすい
中央上
・メイヤー6MM ジャズの定番 シャリシャリ音が特徴的でトラディショナル
・ヤナギサワメタル5 メタル入門として扱いやすさが定評
デニッシュ先輩により聞き比べを行ってもらった
・JODY JAZZ 24金メッキ加工というとんでもマウスピース
メタルにして音の安定感とダークな音色が特徴
右上リガチャー(マウスピースとリードをとめる金具)
・BAY 音の倍音が若干増え、吹きやすさが向上
・ヤナギサワ付属のリガチャー
・JODY JAZZ付属リガチャー
リガチャーで音がかわると言われていますが、言うほどわかる耳を私は持っておりません・・・
マウスピースを変えることで音色がかなり変わります。
ラバー系は柔らかい音、メタル系は明るくて音の輪郭がはっきりするものが多いです。
リードたち
一月で4箱ほど購入
この中で見事適合したのは2~3個でした。
本番に使えそうなのは1枚・・・
この板が振動して音を鳴らします。
ある意味もっとも大切なパーツです。
リード探しはプロでも一番気を使うようです。
本番までの道のり
1、本番2週間前に開封。湿度調整の為そのまま放置
2、1週間前、少しずつ湿らせます、乾燥状態では音がでません。
ただ、開封したばかりはお米と同じく水分を吸収しやすい為、長時間湿らすのは良くありません。
3、水分が馴染んできたら、最後に800番のサンドペーパーで裏面を削り、粗を取ります。
4、10枚を1枚ずつ吹き比べ、最高の1枚を選出
初期型
下倉オリジナルマルカート
値段の割りに音色も操作性も良い。
入門用としては完成度は高いと思います。
黒かっこいいよぅ・・・
日本で唯一のサックス専門社
YANAGISAWA
モデルA-992 ブロンズブラス
高音の音色、低音の響き、操作性どれも完璧
若干日本人向けに作られている為か。キー配置がタイトになっています。
名前の通り銅成分が含まれており、独特の音色を奏でます。
モデルでは最上位。これより上は材質の違いによるもの。
ラッカー、ブロンズ、総銀、ゴールドラッカー、など
成分の違いにより、倍音成分が異なってきます(響き具合の違い)
銀になるとより金属的な”鳴り”が増えます。
正直、聞き比べてようやくわかるレベルだと個人的には思っていたり・・・
最後まで読んで下さった方々・・・ありがとうございます^^;
[7回]
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