こんにちは!
劇団明野ミュージカルの製作を担当してます、丸山です。
ごあいさつが遅れて申し訳ありませんでした。
この度は、劇団明野ミュージカル 第11回公演「Oklahoma!」に
ご来場いただきましてまことにありがとうございました!!
おかげさまで多くのお客様に足をお運び頂きまして、
二日間の公演を無事に終えることができました!
これも地域にお住まいのたくさんのお客様の応援と、
劇団の活動に賛同しご協力いただいた多くの方々に支えられて
成し得たものと思っております!
本当にありがとうございました!!
今回の公演に関しての感想を書こうと思って画面に向かったのですが、
考えているうちにやはりどうしても自分自身を振り返らずにはいられなそうです。
柄にもなくこのようなことを書く故に、長々と乱文、どうかご容赦ください。
さて、自分は役者としても出演させていただいておりまして、
日曜の回の「ウィル」という役でした。
この作品、そしてこの役は、個人的にとても思い入れがあり、
今回の公演はその意味で特別な気持ちで迎えました。
というのも、自分は高校時代にとても珍しい「ミュージカル部」という部活に
入っていて、卒業公演としてこの作品の“まさに”この役を経験していたのです。
ですから、今回はそのときの公演を超える素敵な作品になるよう
チャレンジしたいという意気込んだ気持ちでいっぱいでした。
しかし、いざ稽古が始まってみると、高校生の時に感じたことと、
今あらためてこの作品や役と向き合って感じたことの
ギャップがとても大きいことに気が付きました。
ウィルという役についてや、物語のとらえ方について、
もっと言えば、人を愛することや生きることについて。
高校生の時には見えなかったいろいろなことが今になって
たくさん見えてきました。
しかし、ウィルという役をもっと魅力あるキャラクターにしたい
と思えば思うほど逆にどうすればいいかわからなくなり、
何かをやろうと考えれば考えるほど演技は空回りしていく一方でした。
こんな感じで、自分はウィルという役を本当に十分理解してあげられて
いるのかと悩む日々が続きました。
最後の最後まで悩んで、試して、また悩んでの繰り返しでしたが、
本番の一週間前、阿瀬見先生や相手役の中島さんにアドバイスをもらったとき
何かがスッと吹っ切れたような気がしました。
「力を抜いて、リラックスしてごらん。今は一生懸命何かをやろうとしてる。
大丈夫、ここからは等身大の自分でいいんだよ!もう十分稽古はしたんだから!」
たしかに、リベンジとかチャレンジとか、新しいものを目指すうちに自分の中で
変に気負いすぎていたのかもしれません。
答えは単純でした。
等身大の自分で演じることが、もっともウィルを魅力的に表現することができ、
もっともお客さんの心に届くキャラクターになるのだ、と。
そして、本番。
ご客席から頂いたたくさんの笑い声や拍手を原動力に変えて、
自分はウィルとして精一杯オクラホマの大地を駆け回り、
精一杯はつらつと歌うことができました!
自分自身に足りなかったのは、今の自分を理解することだったのです。
つまり役を演じるには、その時々での等身大の自分を認識し
受け入れることが必要なのです。
等身大の自分を認識せずに「何かをやろう」とか「こういう風にしなくちゃ」
って思うと、それが自然と力むことにつながり、
結果としてぎこちなくなっていたのです。
文章にすると単純ですが、今までなぜか気づかなかったことであり、
自分の中では今回の公演で得ることができた貴重な財産です。
セリフが上手く言えたとか、音程を外さず歌えたとか、
そういう技術的なことはまだまだ恥ずかしい限りの未熟者ですが、
自分を通してオクラホマの大地に生きる若者の情熱的な姿を少しだけでも
ご客席のみなさまへ伝えられていたらいいなと思うのです。
きっと他の団員達も、自分と同じように作品や役について悩み、考え、
そして公演を通して様々な結論に至ったのだと思います。
そうやって、また去年より少しだけ明野ミュージカルは成長し
皆様に次の作品を届けるべく、次の稽古へと入っていくのです。
どうぞ、これからも劇団明野ミュージカルの活動に応援よろしくお願いします!!
[4回]
PR