どうも~
R.Tことレンティです。
えっ?
知らないって?
・・・・・・というわけで、今回のテーマは「ガチ」です。
この言葉を聞いてみなさんは何を連想しますでしょうか。
みなさんも一度は思ったことがあるかと思いますが、
私って「バカ」だなぁと思ってしまうとき。
それはどんな時でしょうか。
明野ミュージカル男性諸君はわりとそっちの部類に
どっぷり漬かっている気もしますが・・・。
くだらね~ことに全力で挑む
それが明みゅークオリティ!(男子?)
毒を食らわば皿まで!
こだわるなら、匠を越えろ!
命を懸けるなら尽きるまで!
というわけで・・・今回も思いつきですが、
百獣の王、ライオンの能面を作りたいと思います。
こーゆーのは、思い立ったが即実行。
時間が経てば経つほどやる気が失せますので。
さっそくデッサンをします。
・・・ん?
なんか見たことあるようなだって?
キノセイですよ
まずは頭の中にあるイメージを具体的にすべくラフスケッチ
大まかな仕様を固めます。
案外ここを怠ると後々困ることになります。
”土台作り”はとても重要ですネ^^;
さっそくベース素材を購入
見ての通り、発泡スチロールをベースに製作してゆきます。
加工はしにくいですが、軽いのはかなり重要です。
バラ素材なので、まずはスチロールのりを使って接着、立方体にします。
その後、デッサンを元に切り出しのラインを書き込みます。
書き出しが終わったらいよいよカッティング作業に入ります。
このときには発泡スチロール用なるカッターを使いました。
かなり特殊な形状をしており、独特のキュッキュっと言う音がなくなるのと、カッターに比べ加工しやすいのが特徴です。
ただ・・・張り合わせたスチロールのりは、建築模型によく使われるのりで、固まると硬化しますので、刃こぼれしやすくなります。
付け替えができないので悲しいところです・・・(;_;)
ざくざく切ってゆきますが、カットが進むと書き出したラインが消えてしまうので、カットしては線を引いてカット~を繰り返します。
実に地道な作業です。
それとごみが”超大量”に出ます(笑
切り出しが終わった頃には40Lのゴミ袋が満載になるくらい、発泡スチロールのカスがでました。
毎日少しずつ切り出しを行いようやくここまできました。
この頃、自室はほぼアトリエ化しており、足の踏み場もない惨状のため、睡眠は普段使っていない姉の部屋を借りてました。
第一段階終了
骨格が大体できあがりました。
まだ削りが大味なので、まだまだ不細工ちゃんです。
さらにここから細かく形成を行います。
一通り削り出しが終わるとついで塗装に入りますが、その前に。
発泡スチロールは有機溶剤を含む、スプレーなどを直接かけると”でろんでろん”に溶けます。
それを利用して山を作ったりすることもあるのですが、溶けると困るので今回は溶解を防ぐ為の準備をします。
いわゆる、粘土で表面を覆います。
そうすることによって、塗料による溶解を防ぐとともに、細かな造形ができるようになり、まさに一石二鳥。硬化後は彫刻等などで彫ることもできます。
今回一発目に問題が・・・
最初に買った粘土が実は”カビ”てました。
最初はまさかカビだとは思わなかったので、普通にこねていましたが、こねてもこねても粘土がまとまらず、貼り付けてもぼろぼろになってしまう。
しかも変なにおいまでしました。
中がなぜか緑色をしていたのです(;_;)
すぐには気がつかなかったのですが、違和感を覚え、同種で別の新品粘土と比べてみたところ、違いが明らかでした。
適度な粘着性と定着性があり優秀な素材であることがわかりました。
一度粘土でコーティングしてしまいましたが、泣く泣く一発目(写真の粘土)は全て剥がしてしましました(笑
ヒーヒー言いながら、とりあえず作業を終え、裏面に移ります。
かなりグロテスクですが、こちらも建築用の素材で、発泡ウレタンという”断熱材”です^^;
とても軽く、加工しやすいのが特徴です。
一回使い切りタイプの建材で、噴出時は泡状になってます。
硬化後は発泡スチロールに比べ、驚異的な固さになります。
ただ、密度が高い分、発泡スチロールに比べ、若干重いです。
塗り具合を整える為、素手で塗り塗りしたところ、注意書きにもありましたが、大変落ちにくいので、必ず手袋をつけてくださいと・・・。
無視した結果、除光液を使っても落ちず、無理やり落とそうとすると皮膚まではがれてしまうので、ある程度落としたら新陳代謝によっての自然剥離に任せることになりました。
表面を整え、次は紙を張って表面にお化粧します。
甲羅みたいになっていますが、一枚ものを紙を球面に張ることは不可能なので、地球儀のように少しずつカーブを描きながら、貼り付けてゆきます。
水に浸して、多少ふやかしながらやることで定着性の向上を狙いましたが、紙が上質紙すぎて水をまったく含まず、貼り付けには大変苦労をしました・・・。
表面が整ったら、目地止めとしてサーフェイサーを使います。
一見白塗装に見えますが、凹凸をなくしてくれます。
粗いところは再度粘土で埋めれば、たいていは目立たなくなります。
さて、表面の形成が終わったらいよいよ本体の塗装へと移ります。
まずは、鬣(タテガミ)部分のベース部分を黒色に塗ります。
この際、他の場所に黒がかからないよう、ビニルとマスキングテープでしっかりと養生します。
この作業を怠ると後で必ず後悔します・・・
ここは時間がかかっても丁寧に!
黒地を塗り終えたら、続いてメインに移ります。
あまりのことで写真を撮るのを忘れてしまったのですが、最初に使った塗料があまりに”ぱんぷきん”なカラーリングになってしまい、ショックでやる気が一気に落ちました。
気力を回復するのを待って再塗装。
今度はちゃんとしたウッドカラーを選んだのでうまく塗装でしました。
2種類を組み合わせて、若干のグラデーションをかけてます。
さてさて、終わりもだいぶ見えてきました。
続いて鬣(タテガミ)を作ってゆきます。
今回は半円状の棒を2本組み合わせです。
適当な大きさにガンガン切ってゆきます、
一個一個は切れないので、まとめてきるんですが、握力がかなり奪われます(笑
カットには小細工用のミニのこぎりが活躍します。
張り合わせのときにある程度、圧力をかける必要がありますので、直後はマスキングテープで養生しています。
すべて貼り終えました!!
養生テープを剥がすのも結構面倒でした・・・。
だいぶそれっぽく見えてきましたかね??
まだまだ微妙な感じですが、続いて植毛します(笑
この毛の塊みたいなのをほぐして適当な長さにカットします。
”サイザル”と言って、麻生地です。
はさみでカットしましたが、割と固いので刃こぼれしたかもしれません(泣
部屋中発泡スチロールのカスとサイザルのカスでひどい状態です・・・
さてさて、グランドフィナーレが近づいてまいりました。
毎日少しずつ作ってきましたが、いよいよ最終段階です。
と、その前に今回使用した道具達を紹介したいと思います!
左上から・・・
1、小細工用ミニのこぎり
2、発泡ウレタン
3、静電気除去スプレー(発泡スチロールカットで便利!)
4、一般のり
5、スチロールのり
6、マスキングテープ
7、テーピング肌色タイプ
8、べた塗りカラー(黄、茶2種、黒)
9、スプレー缶(タンカラー、ウッドベース、赤錆(こいつが失敗の元凶)、黒
10、エアダスター(キーボードのごみ飛ばしに便利♪)
11、サーフェイサー(粘土の目地止め)
12、木工ボンド(黄色)
13、木工ボンド即乾(白)
14、ニッパ(装飾品をぶった切るのに使用)
15、スチロールカッター(発泡スチロールがすいすい切れます)
16、普通のカッター
17、彫刻刀(小学生の頃に使用したもの。なかなか良い感じでした)
18、はさみ(高級はさみ(笑)なまくらにしたかも・・)
19、ふで
20、デザインカッター
21、替え刃(ストレート、平、ナイフ)3種
22、紙やすり(200番、400番、800番)
ベース素材(写真なし)
1、発泡スチロール
2、粘土(石を粉砕したタイプで硬化後は彫刻刀で彫れます)
3、スチレンボード4mm(鬣のベース、発泡ウレタンを紙でサンドイッチした薄い板状のもの)
4、千代紙?(後ろの表面に貼り付けた紙)
5、発泡ウレタン(後ろのかさ上げ)
6、半円棒(丸棒がまんま三日月状になった棒)
7、平棒(平べったい棒)
スケール感覚は気をつけていたつもりですが、思ったより巨大なオブジェ?になってしまいました・・・。
演出は数分でもその瞬間に全力を注ぐ。
小さなことでも妥協せず、全力を注ぐ。
くらだないことにも全力を注ぐ!
それが明みゅ~クオリティ!
もう一回作ってくれって??
無理です!!(笑
今回の製作期間は材料購入時期から換算すると、大体1ヶ月ちょいでしょうか・・・。
とりあえず作り終えてほっとしました。
まじまじと見ていてやはり思うのが、俺って”バカ”だなってことです(笑
ご精読ありがとうございました。
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